厨房は使用すれば当然汚れが付着するためいずれは掃除することになります。しかしどの程度綺麗にすれば良いかや頻度について、はっきりと決めている方は少ないのではないでしょうか。
厨房の清掃は場所や汚れ具合によって、清掃頻度を変えてそれを定期的に実施することが重要になります。清掃を怠ると機器の劣化や食中毒に繋がるため、日頃から続けていくことが大切です。
また名古屋市では衛生関連の条例もあるため、基準を守るためにも清掃は欠かせません。個人での清掃が難しい場所は清掃業者に依頼することも必要になってきます。
この記事では、厨房内の場所別・種類別の清掃方法や清掃のタイミングについて紹介していきます。
お店の清掃状態を知るために
無料の現地調査・清掃診断に申し込む
受付時間9:00〜17:00
24時間受付中!
厨房清掃の必要性について

厨房清掃は、飲食店にとって欠かせない衛生管理の一つです。清潔な厨房は食品の安全を守る基盤となり、従業員や顧客に直接的な信頼感を与えます。
厨房清掃の必要性とは?
厨房の清掃は、食中毒のリスクを減少させ、食品の質を保持するために不可欠です。不衛生な厨房は、細菌や害虫の温床となりやすく、これが食品の品質や安全性を大きく損なう可能性があります。
また、日々の業務の中で発生する油脂や食物の残骸などが適切に管理されない場合、これらが臭いの原因となったり、厨房の設備の劣化を早めたりすることもあります。
従業員にとって清潔な労働環境は、作業の効率を向上させ、またモチベーションの維持にもつながります。厨房清掃は、これらの問題を予防し、快適な環境作りに寄与するために日々行うべき重要な作業なのです。
飲食店の衛生管理としての重要性
飲食店における衛生管理は、消費者に安全な食品を提供するための根幹をなすものです。特に厨房の衛生状況は直接食品に影響を及ぼすため、定期的かつ徹底的な清掃が求められます。
厨房でのクロスコンタミネーション(交差汚染)を防ぐためにも、調理器具や調理面の消毒は欠かせません。さらに、厨房の環境によっては、ネズミや虫といった害虫の発生リスクも高まり、これらが食品へと病原菌を運ぶことも考えられます。
飲食店は、以上のような様々なリスクを管理して衛生状態を守ることで、顧客への信頼を築くことができます。
名古屋市における法規制と衛生基準
名古屋市では、空気環境や排水などに関する衛生基準が設けられています。
さらに飲食店の場合、営業許可の取得時や更新時には市の保健所の検査があります。特定の衛生基準を満たしていないと営業ができないため、厨房を含めた店舗の定期的な清掃は必須と言えます。
顧客満足度向上における清掃の役割
厨房の清潔さは、顧客が飲食店を判断する重要な基準の一つです。清潔な厨房は顧客に安心感を提供し、その結果、リピーターの増加や良好な口コミの形成に貢献します。
また、視覚的にも美しい厨房は、オープンキッチンの店舗だと特に満足度の向上に大きな効果を発揮します。
適切な清掃が行われている環境は顧客満足度の向上を促し、店舗の評判を高めることにつながるのです。
厨房内の場所や種類別の清掃方法
厨房ではさまざまな場所や機器が油や食材の残り物で汚れやすいため、適切な清掃方法を用いることが重要です。各部位ごとに適切な清掃技術や注意点を押さえ、衛生的な厨房環境を保つためのポイントを説明します。
床

厨房の床は一日の終わりには必ず清掃する必要があります。
まず床に落ちた食材の残骸やゴミを掃除機やほうきでしっかりと除去し、次に専用の床用洗剤を使用して拭き掃除をします。滑りやすい材質の床材を使用している場合は、滑り止め加工がされていない洗剤を選ぶことが重要です。
排水溝

排水溝の清掃は、厨房の悪臭の主な原因となるため特に注意が必要です。毎日の終業後に排水溝を流水で洗い、週に数回は専用の洗浄剤や漂白剤を用いて徹底的に掃除します。
また、排水溝のフィルターやゴミ受けを定期的に取り外し、別途洗浄することも望ましいです。
グリストラップ

グリストラップは油分を捕捉するための設備で、この部分の清掃を怠ると排水管が詰まる原因にもなります。グリストラップは使用状況にもよりますが、最低でも月に一度は専門業者による清掃を推奨します。
自分で清掃する場合は、専用の器具を使って汚れをしっかりと除去した後、専用の洗剤で内部を洗浄します。
シンク

シンクの清掃は毎日行う必要があります。使用後は速やかに水洗いをし、油汚れが残らないようにします。固形の食材残骸は排水溝に流さないよう注意し、専用の漂白剤や洗浄剤を使用して定期的に丁寧な掃除を行います。
また、シンクの素材に合わせたノンスクラッチタイプのスポンジを使用することが望ましいです。
什器・調理器具

厨房における什器・調理器具の清掃方法は、その材質や用途に応じて異なります。
什器に関しては、主に作業台、棚、カートなどが含まれます。これらは食品の直接的な接触は少ないものの、埃や油の蓄積を防ぐために、日常的に拭き掃除を実施する必要があります。水拭き可能なものは中性洗剤を使用して清潔に保つことができます。
調理器具の清掃は、さらに注意が必要です。使用するたびに洗うことが基本で、特に包丁やまな板は食品に直接触れるため、食中毒の防止を目的として、使用後すぐに水洗いし、適切な消毒方法を施します。
包丁は素材によって錆びやすいものもありますから、洗剤を使用後はよく水で洗い流し、すぐに乾燥させることが大切です。
まな板については、木製とプラスチック製で清掃方法が異なり、木製は水気を持たせすぎないよう注意が必要ですが、プラスチック製は熱湯消毒することで衛生的に保つことができます。
厨房の清掃頻度とタイミング

厨房を清潔に保つことは食品の安全と衛生を維持する上で非常に重要です。日々の簡単な掃除から季節ごとの大掃除まで、規則正しい清掃スケジュールを設けることにより、厨房の機能性を高めつつ、食中毒などのリスクを低減することができます。
清掃のタイミングとしては大きく3種類に分けられます。
- 1日の終わり
- 週末
- 季節ごとやイベント前後での大掃除
1日の終わり
厨房での一日の終わりには、まず調理器具や食器を洗浄し、作業台や調理面を消毒することが基本です。これにより、食品が直接触れる部分の衛生を保ち、翌日に備えることができます。また、床の掃除やゴミの処理も忘れてはならない日課です。
残飯や食材の破片は害虫の発生源となるため、こまめに掃除することで厨房を清潔な状態に保つことが重要です。油汚れは特に頑固なので、専用のクリーニング剤を使ってしっかりと落としましょう。
週末
週末に行うべき厨房の清掃は、平日の日常的な清掃とは異なり、もう少し入念な作業が求められます。具体的には、冷蔵庫の中身の整理や期限切れの食材の確認、棚の拭き掃除などが含まれます。
これを週末に行うことで、食材の無駄を防ぎ、次の週の食事の準備がスムーズに行えるようになります。また、換気扇のフィルターや電子レンジの内部など、日々の掃除では手が回らない部分のクリーニングも計画的に行いましょう。
季節ごとやイベント前後での大掃除
季節の変わり目や特定のイベントの前後では、厨房の大掃除を行うことが推奨されます。例えば、年末年始やお盆、ゴールデンウィークの前後では、厨房全体を徹底的に清掃し、新たな季節を迎える準備をすることが重要です。
この時期に行うべき作業としては、照明器具の掃除や床のワックスがけ、壁や天井の拭き掃除などがあります。また、使わなくなった調理器具や食器の整理も同時に行い、厨房の空間をより効率的に使えるように整えることが大切です。
名古屋で厨房清掃サービスを利用するメリット

厨房内の清掃方法をご紹介しましたが、紹介したものはごく一部に過ぎません。飲食店の場合は厨房だけでなくフロアの清掃も必要になるので、清掃箇所はとても多く、スタッフの負担になります。
個人では苦労しそうな場所は厨房清掃サービスに依頼すると良いでしょう。費用はかかりますが、その分以下のようなメリットもあります。
専門的な技術と経験がある
専門の清掃業者は、厨房環境に特化した清掃作業を行っている経験と専門知識を持っています。厨房内のあらゆる領域を効果的かつ安全に清掃することができます。
清掃時間と労力を節約できる
厨房の清掃は時間と労力のかかる作業です。専門業者に依頼することで、従業員の時間と労力を節約することができますし、メンバーは他の重要な業務に集中することができます。
衛生基準の遵守と安全性の確保
厨房は衛生基準が非常に厳しい場所です。専門業者による定期的な清掃は、衛生基準を満たし、安全な食品の調理環境を確保するのに役立ちます。
また、専門業者は安全に清掃作業を行うための適切な装備や手順も把握しているので、事故やケガのリスクを最大限に考慮できます。
まとめ:厨房清掃は時には業者も頼りながら日々取り組んでいきましょう
厨房を清潔に保ち機器の寿命も長くするには、日々の清掃の積み重ねが重要です。しかし排水溝やグリストラップなど個人で清掃が難しい箇所もあります。そんな時は清掃業者を頼りましょう。
清掃を継続していくことで衛生基準も満たすことができ、顧客の安全や満足度も向上していくことでしょう。
お店の清掃状態を知るために
無料の現地調査・清掃診断に申し込む
受付時間9:00〜17:00
24時間受付中!