「費用を抑えるため居抜き物件を契約したけど、掃除にかかる費用もできるだけ抑えたい!」と考える方も多いでしょう。
ここでは飲食店の居抜き物件と清掃に関して解説します。主には、自分で清掃ができる箇所や、清掃業者に任せた方が適切な箇所などを取り上げます。
本記事を読めば、居抜き物件の清掃に関するポイントがわかります。居抜き物件を契約した方はもちろん、契約を検討している方は参考になりますので、ぜひご覧ください。
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居抜き物件で清掃が必要な箇所

居抜き物件で清掃が必要な主な箇所は次のとおりです。
- グリストラップ
- レンジフード
- 厨房ダクト
- ガスコンロ
- 建具(棚など)
- 厨房の床・壁
- 排水管
- 冷蔵庫
- テーブルや椅子・ソファ
- 窓ガラス
- 客席の床・壁
- 照明
- エアコン
- トイレ…など
このように清掃する箇所は数多くあります。また店舗の規模によっては、清掃に必要なアイテム数が多くなり、範囲も広くなります。
なお、清掃箇所のなかに「グリストラップ」がありますが、わからない方もいるかもしれないので、補足して説明します。
グリストラップとは、厨房の排水に含まれる油脂や生ゴミが、直接下水に流れるのを防ぐための装置のことです。清掃が大変なもののひとつです。
自分でもできる清掃箇所

プロでなくても、自分で清掃が可能な箇所をレベル別にお伝えします。
自分でも清掃が十分に可能な箇所は次のとおりです。
- テーブル
- 椅子・ソファ
- 照明
- 窓ガラス
これらの箇所は基本的に、ゴミを取り除いてものを丁寧に拭けば、キレイになるでしょう。ですので、一般の方でも清掃は可能です。
次に自分でも清掃が可能ではあるが、状況によっては業者に任せた方がよい箇所です。
- 客席の床や壁
- エアコン
- トイレ
客席のフロアーのワックスが痛み、黒ずみが残っているような場合は、個人でキレイに清掃するのは難易度が高いです。
エアコンに関しては、家庭用で汚れもひどくないなら自分でも清掃できるでしょう。しかし業務用のエアコンで汚れがひどい場合は、部品の分解なども必要になるため、清掃業者に依頼するのが無難です。
トイレの清潔さはお客さまの評価に直結しやすいです。ですので、トイレの黒ずみなどの汚れがひどい状態なら、自分でピカピカにするのは簡単ではないため、清掃業者に依頼するのが望ましいでしょう。
自分で清掃する際の必須道具
居抜き物件で自分でもできる清掃箇所を、実際に清掃する際に用意したい道具は次のとおりです。
- ゴム手袋
- 用途に合った洗剤
- スポンジ
- 布巾
- ガラス用のワイパー
- ほうき
- 掃除機
- モップ
- 用途に合ったブラシ
これらのものが最低限あれば、汚れや埃はキレイに取り除けます。これらは頻繁に使う清掃道具ですから、すぐに壊れる安物ではなく耐久性が高い物を用意しましょう。
自分で清掃する際の注意点
実際に使う道具は、清掃箇所に合ったものを使用してください。なぜなら、合っていないものを使えば、清掃したところを傷つける恐れがあるからです。
例えば、テーブルの金物脚の汚れを金たわしで擦ったところ、塗装が剥げてしまった。漂白剤を使って天板を拭いたところ、塗料が落ちてしまった、といった場合などが挙げられます。
キレイにするための清掃が、店をかえって傷つけてしまえば本末転倒ですので、清掃箇所に合った道具を使いましょう。
居抜き物件の清掃を業者へ依頼する箇所

居抜き物件の清掃を、業者へ依頼したい方がいい箇所は次のとおりです。
- グリストラップ
- レンジフード
- 厨房ダクト
- ガスコンロ
- 排水管
- 厨房床
- 厨房壁
厨房まわりの汚れをキレイにするには、時間も技術も必要ですので、清掃業者に任せるべきでしょう。特に排水設備と排気設備の清掃は、プロ以外の人が対処するのは難しいです。
グリストラップや排水管は汚れをしっかり取り除かないと、生ごみや廃油がつまり悪臭を放つ原因となります。また飲食店の大敵である害虫も繁殖しやすくなります。
レンジフードや厨房ダクトの汚れはダクト火災の原因になるため、清掃に手を抜いてはいけません。強力な油汚れなどを除去するには、特殊な薬剤を使用したり、装置を分解したりして清掃する必要があります。
居抜き物件の清掃を業者へ依頼するメリット

居抜き物件の清掃を業者へ依頼するメリットは次のとおりです。
- 掃除する膨大な手間や時間が省ける
- 個人で行うより断然キレイになる
- お客さまやスタッフの印象が良くなる
- 高価な清掃器具を購入する必要がない
- 日々の清掃が楽になる
個別に内容を取り上げます。
掃除をする膨大な手間や時間が省ける
厨房まわりは油などの汚れが多くついていて、個人がキレイにするには膨大な手間と時間を要します。一方、専門の清掃業者であれば、効率的かつ効果的な清掃方法を知っているため、短時間でキレイにしてくれます。
店のオープンに向けてポップの作成やスタッフ管理など、準備すべきことが多くあります。厨房まわりの清掃は業者に任せて、優先すべきことに集中しましょう。
個人で行うより断然キレイになる
清掃を自分でやるより、プロに任せたほうが断然キレイになります。清掃業者は専用の道具や洗剤を持っていますし、高い技術力があるからです。
一方、個人だと細かな箇所の汚れを取り除けなかったり、そもそも目で見えない箇所の汚れを見落としたりします。ですので、清掃業者に任せた方が断然キレイになるでしょう。
お客さまやスタッフの印象が良くなる
清掃業者に依頼して店をキレイにすれば、お客さまやスタッフの印象が良くなる結果、以下のようなプラスの影響を与えます。
顧客満足を高める重要な要素のひとつに、店の「清潔さ」が挙げられます。料理が美味しくて、店のなかも清潔ならお客さまの満足度は高まり、リピートされる可能性が高まるでしょう。
またスタッフにおいても店が清潔なら労働意欲が高まります。清潔で整った設備の環境なら快適に働けるからです。
高価な清掃器具を購入する必要がない
業者に依頼すれば、清掃に必要な高価な器具を購入する必要がありません。飲食店の頑固な汚れをキレイにするには、業務用の清掃器具を購入する必要がありますが高価です。
例えば、洗浄能力の高い業務用の高圧洗浄機は30万円ほどします。また、業務用の大きな清掃器具は保管する場所にも困ります。
これらの負担を考えると、清掃業者に依頼するのが最適だといえるでしょう。
日々の清掃が楽になる
最初に清掃業者に依頼してキレイにしておけば、日々の清掃が楽になります。サッと清掃すれば簡単に汚れが落ちるからです。
例えば、自分でコンロまわりを掃除したが、汚れが頑固なためすべてを取り除けなかった場合、そこからドンドン汚れが蓄積されます。結果、日々の清掃にも苦労して時間がかかる状態になります。
日々の清掃に負担をかけないためにも、最初に清掃業者へ依頼して、店のすべての物がキレイな状態から始めましょう。
清掃業者に依頼したときの費用の相場

居抜き物件の清掃を業者に依頼したときの大まかな相場は、以下のとおりです。
清掃箇所 | 相場料金 |
レンジフード・ダクト | 12,000~50,000円 |
排水設備 | 15,000~40,000円 |
床 | 12,000~50,000円 |
エアコン(基) | 15,000円~ |
これらの相場料金は、汚れの具合や清掃範囲によって変わってくるため、依頼するにあたっては見積もりを必ずとりましょう。
厨房以外の箇所もまとめて清掃を依頼するのなら、セット割してくれる清掃業者も多いです。少しでも費用を抑えるためには、数社に見積もりを依頼して、もっとも安い業者はどこなのかを見つける方法がいいでしょう。
清掃業者を選定する際のポイント

居抜き物件の清掃を依頼する業者を選定する際に、チェックすべきポイントは次のとおりです。
- 実績や評判をチェック
- 保険に入っているのかをチェック
- 見積もりの際に下見にくるのかをチェック
個別に内容を取り上げます。
実績や評判をチェック
清掃業者を選定する際は、実績や評判をチェックしましょう。実績もあまりなく評判も悪い業者に依頼すれば、不満足な清掃となる可能性が高いからです。
実績は清掃業者のホームページを見ればわかります。口コミを確認する方法のひとつはGoogleに載っている業者の口コミを見ることです。
Googleで「業者名+地域」で検索すれば、業者の住所などの基本情報と共に、利用者の口コミなどが出てきます。そこから業者の評判を確認できます。
書かれている口コミを全面的には信用できませんが、悪い口コミが多い清掃業者は避けた方が無難でしょう。
保険に入っているかをチェック
依頼を検討している清掃会社が賠償責任保険に入っているかをチェックしましょう。清掃業者のミスで起こった損害を補償してくれるからです。
例えば、清掃業者のミスで高価な厨房機器を破損したとなったとき、資力がない業者だと損害金が払えない恐れがあります。業者が損害賠償責任保険に入っていれば、保険金から損害金を受け取れるので安心です。
見積もりの際に下見するかをチェック
清掃業者に正確な見積もり額を出してもらうには、現地を下見してもらう必要があるでしょう。下見なしでは汚れ具合や清掃範囲をしっかり把握するのが難しいからです。
下見なしの見積もりで業者に清掃を依頼した場合、「思ったより汚れがひどいため追加で3万円掛かります」など、思わぬ出費を求められる恐れがあります。
清掃業者が現地を下見した上での見積もりなら、追加の費用を求められる事態はありません。
まとめ
飲食店の居抜き物件と清掃に関して解説しました。
費用を抑えるには、自分ですべての箇所を清掃するのが一番でしょう。しかし多くの手間や時間がかかるうえに、清掃箇所によっては汚れのすべてを取り除けないため現実的ではありません。
ですので、テーブルや椅子など清掃が簡単な箇所だけ自分で行い、汚れが多い厨房まわりは清掃業者に任せるべきです。
清掃業者の力を借りた方が、本来優先すべき店のオープン準備に集中できますよ。必要経費だと割り切って清掃業者に依頼しましょう。
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