建物には必要不可欠なダクトですが、清掃の必要性、清掃しないことの危険性は?と聞かれると的確に答えられる人は多くないかと思います。掃除をしたら空気が綺麗になることは容易に想像できますが、それ以外にもメリットがあるのかも気になりますよね。
ダクト清掃をすることで、空気清浄の他にもほこりやゴミ溜まりによる火災リスクを抑えることができます。空調システムの寿命も延びるので、ダクト清掃は長期的なコストも削減できます。
また、名古屋市など地方自治体では条例でダクトの点検や清掃について定めているため、定期的な清掃を行う必要があります。
この記事ではダクト清掃の流れや、清掃のメリットをご紹介します。清掃は専門業者への依頼がないと難しい箇所もあるため、業者選びのポイントも合わせて解説していきます。
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ダクト清掃とは?

ダクト清掃とは、建物内の空調設備や換気設備などに使用されているダクトを専門的な方法で掃除することです。名古屋市では、ダクトの設置や清掃に関する条例が定められているため、条例に従った清掃が必要になります。
そもそもダクトとは何か
ダクトとは、空調や換気のために用いられる管のことを指します。室内の空気を効率良く循環させる役割がありますが、汚れが溜まると空気が悪くなるため、定期的な清掃が求められます。
ダクトの種類も以下のように複数あり、清掃が特に重要になるのは油汚れが付着する厨房ダクトです。
種類 | 役割 |
厨房ダクト | 調理で発生する熱気や臭いを排出する |
空調ダクト | エアコンなど空調システムで空気を排出する |
排換気ダクト | 空気の入れ替えのため排気・換気する |
排煙ダクト | 火災時の有害な煙を排出する |
清掃頻度とタイミング
ダクト清掃の頻度は、使用環境や建物の種類によって異なりますが、一般的には1〜2年に1回行うことが望ましいとされています。
タイミングは、年末年始や夏の終わりに行われることが多いです。しかし設備の性能低下や健康被害を防ぐために、ダクト内の汚れが目立ったり空気の流れが悪くなったタイミングでも清掃を行うと良いでしょう。
フードダクトの清掃は個人でも可能ですが、排気ダクト部分の清掃には専門知識や技術が必要になるため、清掃時はダクト清掃業者に依頼するようにしましょう。
ダクト清掃のプロセス
ダクト清掃のプロセスは、一般的に以下のようになります。
- ダクト内の汚れ具合を確認する
- 必要に応じて、ダクトの分解やカバーを外す
- 専用のブラシや高圧洗浄機を使って、ダクト内を清掃する
- ダクトの組み立てやカバーを元に戻す
1.ダクト内の汚れ具合を確認する
まずはダクト内の状況を確認し、清掃の必要性や手順を判断します。
2.必要に応じて、ダクトの分解やカバーを外す
環境に応じてダクトの分解やカバーを外します。また、清掃のための必要な機器や道具を揃え、作業範囲を適切に覆い隠して周囲への汚れ防止を行います。
3.専用のブラシや高圧洗浄機を使って、ダクト内を清掃する
専用の機器を使ってダクト内の汚れを除去し、拭き掃除や吸引掃除を組み合わせて行います。
4.ダクトの組み立てやカバーを元に戻す
清掃後のダクト内状況を確認し、問題がないかチェックします。問題なければ掃除道具を片づけ、作業範囲を元通りに戻します。
名古屋市におけるダクト清掃の法令
全国の地方自治体で火災予防条例が定められており、これは名古屋市でも同様です。条例には排気関連の設備の設置基準や清掃について記述されています。(参考:名古屋市-火災予防条例)
点検に関しては年に2回、厨房ダクトやフードは随時点検し、必要に応じて清掃を行うよう求められています。定期的に点検を行い、汚れが溜まってしまう前に清掃するようにしましょう。
ダクト清掃をする5つのメリット
ダクトの設置や清掃について火災予防条例で定められていることから、清掃しないと火災発生のリスクがあることが分かりますが、その他にも以下のようなメリットがあります。
1.空気の質の改善
定期的にダクト清掃を行うことで、室内の空気の質が改善されます。汚れやホコリが取り除かれることで、より快適な空間が生まれます。
2.アレルギー症状の軽減効果
ダクト内の汚れやホコリが原因となるアレルギー症状が軽減されます。ダクト清掃を行うことで、アレルギーの原因となるダニやハウスダストが低減されます。
3.臭い問題の解決
ダクト内には、経年劣化で発生する悪臭がこもることがあります。ダクト清掃を行うことで、これらの臭い問題が解決され、室内の空気が新鮮になります。厨房のダクトでは油汚れが付着するので、臭いも発生しやすく注意が必要です。
4.火災リスクの低減
ダクト内には、ほこりやゴミが溜まりやすいため、火災の原因となります。ダクト清掃を行うことで、火災リスクが低減されます。
5.エアコンなどの機器の寿命延長
ダクト内の汚れが機器に悪影響を与えることがあります。ダクト清掃を行うことで、これらの機器の寿命が延長され、修理や交換のコストを抑えることができます。また、節電効果もあります。
名古屋市でダクト清掃業者を選ぶポイント

個人では手の届かないダクト内部の清掃は、業者に依頼して清掃してもらうことをお勧めします。ダクト清掃業者はどこを選べば良いか、名古屋市で業者を探す際のポイントをご紹介します。
信頼できるダクト清掃業者の見極めポイント
ダクト清掃業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。
- 実績が豊富であること
- 適切な資格や許可を持っていること
- アフターサポートが充実していること
- 見積もりが適正かつ透明であること
実績が豊富であること
まずはダクト清掃の実績が豊富であることが重要になります。実績が多いほど依頼主に信頼されていると言えますし、写真付きで清掃前後の様子も確認できるとなお良いです。
適切な資格や許可を持っていること
ダクト清掃を行うには、「ダクト清掃作業監督者」という国家資格を持つ人が必要になります。清掃業者のウェブサイトなどでダクト清掃作業監督者の資格を所持しているかを必ず確認しましょう。
アフターサポートが充実していること
清掃後のアフターサポートを用意している業者であるかも見極めポイントになります。
業者に清掃依頼して綺麗になったように見えても、もしかしたら見えない汚れが残っていたり清掃時にダクトが傷ついてしまうことも全くないとは言えません。
そのまま使用して不具合が生じても、アフターサポートが充実している業者であれば安心して相談ができます。
見積もりが適正かつ透明であること
清掃業者に見積もりを依頼したら、費用明細を確認しましょう。事前にどんな作業でどれくらいの費用がかかるか丁寧に説明してくれる業者だとより信頼できると言えます。
見積もりが適正であるかは、複数業者から見積もりを取り比較すると判断できるでしょう。
複数業者で相見積もりを取ろう
清掃業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。料金やサービス内容を比較することで、最適な業者を選ぶことができます。
まとめ:ダクト清掃を行なって清潔な環境を作りましょう
ダクト清掃は、建物内の空気質や衛生状態を向上させるために重要な作業です。名古屋市においてもダクトの点検や清掃を定期的に行うよう条例で示されています。
適切な清掃を行うことで、建物内の人々の衛生状態や安全を担保でき、節電効果も期待できるなど長期的なコスト削減にもなります。ダクト清掃の専門業者に依頼して、清潔な環境を保てるようにしましょう。
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